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Contents
- 通貨ドン、対米ドル・対円で下落 米ドル指数は反発の兆し
- 週間☆アクセス数上位ランキング!
特集(2025年06月30日~2025年07月06日)
- 今週の銘柄評価
テクコムバンク[TCB]
- 編集後記
「第2のダラット?? コントム省マンデン高原の自然と歴史」
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1. 通貨ドン、対米ドル・対円で下落 米ドル指数は反発の兆し
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3日午前の外国為替市場は、ベトナムの通貨ドンが米ドルに対して大幅に下落し、ベトナム国家銀行(中央銀行)の公定レートは過去最安値を再び更新、年初からは3.1%切り下げた。商業銀行のドル買値もついに1USD=2万6000VNDを突破した。
トランプ大統領、ベトナムと貿易合意を発表
トランプ大統領は2日、ベトナムと貿易合意に達したと発表した。合意には段階的な関税引き下げが含まれている。7月9日に予定されている追加関税発動を前に、他国との同様の合意を促す可能性がある。
米ドル指数、9日続落から反発の兆し
米ドルの総合的な強さを表す「米ドル指数(DXY)」は0.154%上昇し、9日連続の下落から反発する兆しを見せた。
・・・<続きはサイトでご覧ください> |
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2. 週間☆アクセス数上位ランキング!(2025年06月30日~2025年07月06日)
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このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報(www.viet-kabu.com)のアクセス数の多かった記事を紹介いたします。
1 位 ビンズオン上下水道環境、廃棄物発電所案件に着手
東南部地方ビンズオン省に拠点を置く大手給水会社ビンズオン上下水道環境[BWE](Binh Duong Water Enviroment=BIWASE)は26日、東南部地方ビンズオン省の廃棄物処理複合施設で廃棄物発電所の建設に着手した。
第1期は出力12MWで、投資総額は4500万USD(約65億円)に上る。将来的に出力24MWへの拡張を目指しており、2026年の完成を予定している。1日あたり500tのごみを処理できる見込みだ。
■技術を完全内製化
同焼却発電所では、設計から建設、設備設置、運転までをBWEの技術者が一貫して担当している。海外の専門家に依存せず、国内企業として焼却発電技術を自社で確立している数少ない事例の一つだ。
・・・<続きはサイトでご覧ください>
2 位 ホアン・アイン・ザライ、累積赤字を解消 25年利益目標を上方修正へ
不動産から農業・畜産分野に転換したホアン・アイン・ザライ[HAG](HAGL Group)は、2025年1~6月期に累積赤字を完全に解消し、通年の利益目標を2兆5000億VND(約137億円)に引き上げる方針だ。
バナナの高値維持とドリアン事業の収益化に期待
1~6月期の税引後利益(速報)は6690億VND(約36.6億円)に達し、ドリアン事業の売上計上がまだない中で、既に年間計画の60%超を達成した。安定的に高値を維持しているバナナの販売が業績を支えた。
利益目標を引き上げへ
当初掲げていた2025年の利益目標は1兆1140億VND(約61億円)だったが、上方修正を検討している。加えて、7~9月には1兆VND(約55億円)を超える特別利益の計上が見込まれており、通年の税引後利益は2兆5000億VND(約137億円)に達する見通しだ。
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3. 今週の銘柄評価
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※「今週の銘柄評価」は証券会社独自の見解に基づくものであり、実際の投資判断はご自身で行ってください。
※こちらの記事はグローバルリンクアドバイザーズ株式会社が、毎週有料会員向けに配信しているメールマガジン「ベトナム株通信」に掲載した一部を「ベトナム株・経済情報」が独自に選んだだものを掲載しています。
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ベトナム現地証券会社による今週の銘柄評価・ テクコムバンク[TCB](2025年07月09日 発行ベトナム株通信 第5600号)
ミレアセットベトナム証券(Mirae Asset Vietnam=MASVN)は新興不動産大手が関わる大手民間銀行でマサングループ[MSN](Masan Group)が大株主のテクコムバンク[TCB](Techcombank)株の理論株価を1株3万6800VND(約202円)と評価し、投資評価を「買い(Buy)」とした。
今年の貸付成長率は前年比+20%超となる見通しで、ビンホームズ[VHM](Vinhomes)やマステライズ・グループ(Masterise Group)など大手不動産開発企業による販売再開が追い風となっている。加えて、同行は消費財、観光、ユーティリティーサービスといった分野への融資も強化しており、ポートフォリオの多様化を図ることで、従来の特定業種への依存度を引き下げる方針だ。
短期的には純金利マージン(NIM)の伸びに限界があるものの、高水準のCASA比率(当座・普通預金が総預金に占める割合)の維持や、フィンテック施策の推進により、年末には収益性の回復が見込まれている。
非金利収入に関しては、2025年に前年比+11.5%の成長を目標としている。生命保険・損害保険会社(TCLifeとTCGIns)からの手数料収入、発行アドバイザリー業務、外国為替サービス収入、ならびに債権回収の改善が、主な成長ドライバーとなる見通しだ。
特に、TCB傘下のテクコムバンク証券(Techcombank Securities=TCBS)は、社債の引受業務、証拠金取引、仲介業務において引き続き業界トップの地位を維持している。年末に予定されている新規株式公開(IPO)も、連結業績の成長に大きく寄与することが期待されている。 |
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4. 編集後記
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毎週、スタッフの持ち回りでお届けする「編集後記」。 今週はJoより、「第2のダラット?? コントム省マンデン高原の自然と歴史」のお話です。
昨年の6月に、中部高原地方コントム省コンプロン郡にある高原の町、マンデンを訪れました。マンデンは標高およそ1200メートルに位置し、冷涼な気候と深い森に囲まれたこの地は、避暑地で知られるダラットに似た雰囲気があることから「第2のダラット(小ダラット)」とも呼ばれています。その静けさと自然の美しさにひかれ、多くの観光客が訪れます。

マンデンは20世紀初頭、フランス植民地当局によって高地リゾートとして開発される構想がありました。フランス人技術者により松の苗が植えられ、多くのホテルや邸宅がフランス様式で建てられた跡が残りますが、最終的には本格的な避暑地には至らなかったとされています 。結果として未開発のまま時間が流れ、今に至る静けさが残る地となりました。

町へ向かう道中、まず目に飛び込んでくるのは、まっすぐに伸びる松林の道。その道を進んでいくと、右手に広大な赤土の空き地――旧マンデン飛行場跡が現れます。この場所は、ベトナム戦争中にアメリカ軍と南ベトナム軍によって建設された軍用滑走路の跡地です。現在は使われていないものの、戦争の歴史を静かに物語っています。

マンデンは「三湖七滝」と呼ばれる豊かな水資源に恵まれた地域です。これはその名の通り、3つの湖と7つの滝が点在することから呼ばれています。その中でも代表的な観光スポットが、パシー滝です。ジャングルのように生い茂る木々の中で、滝壺に打ちつける水音と自然のざわめきが、心を癒やしてくれます。

そして意外なのが、メコンデルタ地方の名門カントー大学が、このマンデン高原に分校を持っていることです。しかし、農業で有名なカントー大学が、寒冷地農業や薬用植物の研究・実証栽培を行っていると聞いて納得しました。森林に囲まれた学びの場は、まさに「自然のなかの実験室」といった雰囲気でした。
日が暮れるころ、宿の屋上から見た空はまるで絵画のようでした。紫とオレンジが重なる雲、そしてジャングルのシルエット。あまりの美しさに、時間を忘れて見入ってしまいました。

『第2のダラット』と聞いて想像していたよりは、かなり小規模でしたが、気候、松の木、洋館など共通点は確かにありました。すでにダラットには行ったけど、マンデンはまだという方は素朴でダラットほど観光化されていないマンデンをぜひ一度訪れてみてください。

photo by Jo —————————— 今回は、ここまでです。 最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。 今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。 |